この症状を、どう診断されますか (病態失認だろうと思うのですが)?

メルボルンの医療関係者

妄想癖と心配にとりつかれ、数カ月の間、断続的に (深刻度: 大) 不眠の症状を訴える患者さんがいます。自分は致死性家族性不眠症だと患者自身が主張しており、他人が介入する隙がありません。患者さんは自分の判断に固執しているので、他を聞き入れようとしないのです。患者さんの意見を優先して、精神科に数週間入院してもらい、精神疾患 NOS (特定不能 – Not Otherwise Specified) と診断をしました。この患者さんにはアデロール (注意欠陥過活動性障害の治療薬) を乱用した既往歴があり、退院時にも指摘しています。今までに精神疾患で少なくとも 3 回の入院歴がありますが、精神疾患 NOS にであることは変わりなく、致死性家族性不眠症 (FFI) 以外にこれと言って診断を付けられそうにありません。
理論上では、病態失認 (自らの麻痺の状態などに全く気が付かない) と考えてよいと思います。もし他の見方やご意見があれば、ご教示ください。ビデオホスティングサイトに複数の動画がアップロードされているようで (もちろん、リンクはここに貼りませんが)、精神疾患、薬物療法、入院についてなど、内容は様々でただ閲覧するだけなら、まぁ、いいのかなと思います。どれも結論は FFI に苦しんでいるのがわかります (画像診断でよく言われるのかと思いますが、視床などに好発する泡状の病変のことも)。

 

名無しの医師

理論的な展開はないにも拘わらず、患者さんが自分の信念に固執して強く信じているとしたら、それは妄想に他ならないでしょうね。致死性家族性不眠症の良い点を挙げるならば、致命的であるということかと思います。なので、数か月後に死に至ることを告げるだけかと思います。

病態失認についてですが、これは神経系統が傷ついてしまい機能障害 (例えば、体の左側が認識できず、うまく動かせない) となることを説明するときに使う言葉であり、典型的には右頭頂から側頭病変に関連しています。例の、著名な神経科医のトーリー フラー氏 (Torrey Fuller) が勝手に (と言われているのは濡れ衣だと思うのですが) 薬物療法を行い、患者の自由を奪ったという意見を主張するために使われることもあります。定義上、洞察の欠如は精神疾患に依存していることは事実です。しかし、認識している、または聞こえていると言う状態は精神疾患の症状ではありません。精神生物学の分野になります。要因は様々なので、すぐに診断をつけるのは難しいと思います。

 

名無しの心理学者

アンフェタミンを使うと夜眠れなくなります。それどころか、幻覚を見ることもあります。米国内では「メタンフェタミン (覚せい剤)」と呼ばれていますよね。それからもう一つ付け加えておくと、現実から目を背けているだけなら、それは病態失認とは言いません。

 

メルボルンの医療関係者 > 名無しの医師

なるほど。ありがとうございます。病態失認の定義を詳細にしていただいて、これは病状の切り分けにいいですね。確かに、そうですね。この疾患の致命的なところは、致死です。ビデオカメラを回して自分を撮れるようなはっきりした意識があるのに、「お前は死んだのか?」と尋ねている人がいて、これはどうにも変ですよね。

 

メルボルンの医療関係者 > 名無しの心理学者

そりゃ、FFI とは違うでしょうね。明らかに何か別でしょう。早とちりではなくて病態失認の意味を理解しました。幻覚と、現実を見とめたくないという無意識な認識から、自分に起こった現実から目を背けている状態が入り混じっているのだと思います。精神疾患 NOS と診断された患者さんが、もしかしたら FFI のような症状に近いのかもしれないことは認めます。

 

名無しの心理学者

他の例もありますよ。病態失認という言葉は認知症においても出てきます。よくある話ですが、認知症の人はもう自分ができない複雑な作業 (具体的にはバランスシートの作成、車の運転など) を、できて当然と強く信じているいる、などです。それと、現実の受け入れ難い状況を見とめようとしない状態、神経系統の損傷による認知が一致しない状態、いわゆる否認については、緩やかに認知症が進んでいたり、認知障害の発症でも起こることがあります。

ベースに神経系統の疾患がある方なら、これらの症状を区別して診断をすること事態が、とても困難になるケースもありますね。スレ主さんが診ていらっしゃる患者さんはあいまいなのでちょっとここでは判断できないと思います。

 

メルボルン医療関係者 > 名無しの心理学者

確かに。わかります。実父もそうでしたから。父もずっと自分が運転できると強く信じていました。でも最期を迎える前に免許返納を考えるようになりました。一時は薬が効いていたようで、病状の進行が緩やかになりました。だけど、今だにジーザスが貼り付けの刑に処せられてはいないと信じていましたし、隣人が裏庭にゴミを投げ込んだと信じていたんです。父はレビー小体型認知症と診断されていました。

 

名無しの医療関係者 > 名無しの医師

すみません、もう少し説明していただいてよいでしょうか。患者さんの聴音のことで、聞こえるかどうかの点ですが、もし聞こえていたらそれは精神疾患とは区別するってことですか?

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