カリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA) が開発中のマウスウォッシュ 「Smart Bomb」 についてアップデート (う蝕 – 虫歯 – を絶滅させる最後の砦)

名無しの医療関係者 1

この手の新しい抗生物質についてはなかなか、話題が上らないですよね。ご存じない方のために少し説明します。UCLA では今までの消毒剤や抗生物質の働きとは全く異なる物質である、ストレプトコッカス ミュータンス菌 (ミュータンス菌連鎖球菌の一種) に対応する薬剤を開発しました。服薬などとは違い、患者が守らなければならないことは非常に少ないのに、とても効果があると言われています。例えば、1回の使用 (マウスウォッシュ / 歯磨き粉) で4 日以上も S . ミュータンス菌の繁殖を抑えることが可能と言われています。既存の歯磨きやマウスウォッシュなどを使用した口腔ケアでは、いわゆる虫歯菌は口腔内に思っている以上に残っているんですね。なので、虫歯の原因になる細菌は払拭されず、口腔内で再コロニー化を始めます。つまり、それがストレプトコッカス ミュータンス菌による酸で、う蝕 (虫歯) 発生の原因となり…などなど。
長くなるので、説明はここで端折ります。ストレプトコッカス ミュータンス菌の作用秩序はこの新薬に対して耐性がないんです。人体での試験も開始されています。FDA の承認は最短で 18 ヶ月です。試験も、承認も通るといいなと思っています。以上です。それでは。

 

名無しの医療関係者 2

へー、そうなのね。知らなかった。教えてくれて、どうもありがとうございます。

 

名無しの医療関係者 3

夢のような話だけね。歯医者に行かなくてよくなりそうね。

 

名無しの医療関係者 4

STAMPS – 特異的に標的とする抗菌ペプチドのことです。一般的にペプチドは細胞内機構を標的としないため、トロイダル、バレル、カーペットモデルと言われるような形で細菌に穴を開けるため、耐性があまりないとされています。特異的に標的とする抗菌ペプチド (STAMP) の場合は、何らかの配位子 (リガンド) をペプチドに結合させることによって薬効範囲を広げます。特に S . ミュータンス菌に特化したんだと思います。本当にすごい発見だと思いますね。コストも下げてくれるともっといいと思うけどな。ペプチド配列を変えるとかでね、例えばだけど。そうなればお手頃価格でマウスウォッシュや歯磨き粉として買えるようになる。

 

コネチカット州ブルックリンの医療関係者

えー、皆さま、こちらのトピックでロールプレイを考えてみました。結構ありそうなネタだと思うのですが、忘れられがちかと思います。

スマイル歯科医師: スミスさん、今日ね、こちらのマウスウォッシュ出しておきますね。新しい口腔ケアの商品なんですよ。虫歯予防のために効果が高いので、週 2 回で使ってみてください。

スミスさん: スマイル先生、ありがとうございます。すごく効きそうですね! それで、これは保険適用になるんでしょうか。

スマイル歯科医師: そうですね、保険会社はこのマウスウォッシュを「実践的な」治療薬として見なしてはいます。FDA も承認済みです。多くの臨床試験が実施されていますし、結果はどれもこちらの薬剤が安全であると立証しています。しかし、率直に申し上げて、個人的には納得いかないのですが、こちらは保険適用外なんです。

スミスさん: ええ、そうですね。先生のおっしゃることは、理解できます。でも、私たちの経済的な話をすると、うちは夫と子どもが 2 人います。1 瓶で一体どれくらい使えるのかしら。家族全員が使ったら、どれくらいになるのかしら…。

スマイル歯科医師: お察しします。そうですよね。ええと、単純に計算して、 1 瓶 約  5,000 円です。だいたい 30 回の使用を想定しています。これは平均的な家族 4 人で 1 ヶ月の使用に相当していますね。

スミスさん: ええ ? ! 年間で考えると 66,000 円くらいになりますね。家族全員の口腔ケアを考えるとそれくらい払わないといけないのかもしれませんが…、でも先生、この金額となると、私一人では決められません。まず主人と話さないいけないわね。もし使用するとなったら、受付に処方箋を書いてもらうように後でお電話しても差し支えありません? 今日はお時間をいただきありがとうございました…。

保険会社の考えを想像すると、薬価がすべてでしょうね。お客が支払う 1 年間の保険料が保険会社が支払う請求金額よりも上回る計算となれば、保険会社としては割りに合わないので保証はしたくないと思うでしょう。この薬剤を使用する患者の混乱を想定してみると、こんな感じじゃないでしょうか。確かに、2 週間に 1 度の使用なら悪くないかもしれない。だけど、このマウスウォッシュで口をすすいだ後、水ですすぎ直した方がいいのいか、それとも水ではすすぎ直さない方がいいのか、どっちなんだろう。慣れない服薬スケジュールを続けていると、薬価の問題に加え、患者のコンプライアンス (処方薬を医師の指示通りに服用すること) にも影響しますからね。

 

名無しの医療関係者 4

他に考えられることとして、危険な病原体に対する抗生物質の特異性や抗生物質の乱用なども因子として挙げられないでしょうか。甘草とクランベリー添加物 (プロアントシアニジン + リコカルコンA) としてキャンディーや医薬部外品に練りこむことは出来ないんでしょうかね。もしそれが可能なら、口腔内の抗菌効果と抗バイオフィルム (細菌の構造体形成の阻止) ができるから一挙両得じゃないですか。

 

オハイオ州シンシナティの医療関係者

これを使ったとしても歯ブラシでのブラッシングを止めるとは思えない。

 

名無しの医療関係者 4

今では長いペプチド配列は金よりも価値があるとされています。このペプチド配列と同様にDNA 配列でも発見ができれば、生産コストを大幅に抑えられるので中国に外注 (アウトソース) することもなくなるでしょうね。

 

名無しの医療関係者 5

まさに、待ってました!

 

名無しの医療関係者 1

たぶん、開発コストは回収されるから安くして歯磨き粉に練りこむこともできるんじゃないかしら。そうなるとはるかに効果を期待できると思う。開発側からしたら、これは単なる口腔ケアの全体的なプランであって、まだ耐性については問題が残るはず。でも想定しているペプチド配列が変わっても、それに対応する抗菌ペプチド配列の開発プロセスが確立されれば、いつでも変更できるんじゃないのかな。良い点は、特異的ってところですよね。一般的には標的にしていない細菌でも多剤排出タンパク質が発現し始め (どの抗生物質にも耐性ができ、結果的に全部の抗生物質を排出してしまう)、広範囲の抗生物質に対して多剤耐性になる。タンパク質の特性を生かした特異的なOTC 医薬品はあまり市場でみかけません。なぜなんだろう。最悪なパターンを想定すると、このミュータンス連鎖球菌の一種の耐性が強化されるってことですかね。もっと研究を続けて、長い目でう蝕と戦ってもいいと思うけど?

それは置いておいて、もし処方箋だけ書けばいいだけなら、酷い虫歯になるリスクを回避できる…のかな。でも本当に開発側が思うように虫歯を予防ができるのか、ただ歯科医師が処方箋だけを書けばそれでいいのか、個人的にはまだよく理解していないところもあります。ああ、でも、この発想はやっぱりすごいと思います。

 

名無しの医療関係者 6

歯科医師にとって別に悪い話ではないと思いますよ。もし 500 円くらいで歯ブラシと歯磨き粉を買いそろえて使っていても結果は同じだと思います。とはいえ、あんまりそういう人はいないと思いますけどね。

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