予防医学ってなんだろう?―長生きできて、医療費も節約できて一石二鳥?

日本は世界の中でも長寿大国ですが、その一方で健康寿命は平均寿命マイナス10歳です。今後、平均寿命がさらにのびれば、このギャップが拡大することも懸念されます。平均寿命と健康寿命の差が大きくなれば、QOLが低下しますし、医療費も増大します。そこで今注目されているのが、予防医学です。今回は、予防医学の定義と目的やメリットについて、海外の医療関係者の議論をまとめてみました。

医学生1 以前、お医者さんが予防医学の重要性について強調しているのを聞いたことがある。予防医学を実現するのは可能だろうか?例えば、私の父はGERD(胃食道逆流症)で、お医者さんから毎年内視鏡検査を受けることを勧められている。内視鏡検査にかかる検査費用はざっと1500ドル。

 

医学生2 予防医学は、私にとっては少なくとも、患者に喫煙は控えなさい、ベーコンを食べ過ぎないようにしなさい、たくさん運動しなさいと助言すること。

GERDのために毎年内視鏡検査をするのは、ちょっとやりすぎな感じがするね。でも、50歳になったら数年おきに大腸内視鏡検査をするのは、大腸がんが進行するまで何もしないで待つよりもベターだと思うな。金銭的にも患者の生存の観点からも。健診の費用は高いけど、ポイントは、大腸がんを早く見つけてちょこっとポリープを切るのと進行した大腸がんを治療するのとでは、かかる治療費に差がでるということ。

 

メンバー1 君のお父さんのかかっている医者は泥棒だな。

 

内科医1 一般的に、GERD患者に定期的に内視鏡検査を受けることを指示するというのは、腺がんになる可能性があるような、バレット上皮が見られる場合だけだよ。理論的には、腺がんを初期段階で検出することができて、生存する可能性が向上する。内視鏡検査と生検は並行して行われる。癌が検出されたら、手術と化学療法をすることをお勧めする。患者はこの一連の健診を知るべきだ。

予防医学はしばしば病気の健診を意味する:病気の早期発見は、効果的な治療につながる。発見は遅いよりも早いほうが良い。多くの健診は検出率が増加してきているし、健診している人の間では死亡率は減少している。これは、例えばマンモグラフィーや大腸内視鏡検査が当てはまる。統計によると、50歳以上では、推奨される間隔でこれらの健診を受けている人の方が、していない人よりも長生きしている。どちらの健診も一般的には検査費用は高額だと思われている。だから、君が言う予防医学は実現可能であり、いつも行われている。

 

研修医1 何が?今かかっている病気の進行を改善したり、抑制したりするライフスタイルについては?初期の段階で治療を開始できるのは、健診だけじゃないでしょう。予防医学全体のポイントは、病気を予防するために、治療する必要がないということでしょう。

 

医学生2 私は予防医学全体のポイントは、病気を予防するために、治療する必要がないということだとは思わない。予防医学では、真の予防と同じくらい、早期発見も大切だと思う。

 

研修医1 議論の余地がある。私は、患者に一旦病気の兆候が見られたら、そこで予防医学から外れるとは言っていない。でも、病気を防止して、健康の向上や、健康的な生活をすることがカギだよ。

American Board of Preventive Medicineから引用すると、

http://www.abprevmed.org/aboutus.cfm

「予防医学とは、個人やコミュニティ、特定の集団の健康に焦点を当てた医療の専門分野である。この目的は、病気や障害、死を予防するために健康の向上と維持を行うことである。」

「病気の兆候を早く見つけて治療する」ことが目的だとは、どこにも書いていないよ。

 

医学生2 私は「死を予防すること」が予防医学の目的だと思う。どちらにせよ、この議論は観念的なもの。私たちがそれを予防医学と言おうが実際の医療と言おうが、それは問題ではない。

 

研修医1 君は何を参考にしているの?

 

医学生2 病気の健診(マンモグラフィー、大腸内視鏡検査など)、予防接種、健康についての教育だよ。それを予防医学と呼ぼうが呼ぶまいが、実際の医療には何の影響もない。

 

メンバー2 君のお父さんはきっとバレット上皮が起こっているのではないかと思う。バレット上皮への置換っていうのは、食道の扁平上皮細胞が円柱上皮細胞に置換されているということね。

 

内科医1 健診は効果的だし、健康の観点からもすることに価値がある。予防医学と健診を同義で使うことは、私も同感だよ。

 

予防医学に健診も含めるかどうかは意見が分かれるところですが、健診も含めるのが多数派のようですね。やはり、健康診断を受けて病気を早期発見することが、健康寿命をのばす意味でも、費用の意味でもいいみたいですね。筆者は忙しさにかまけて健康診断に行っていないので、今年こそは行こうかな?

1位!登録無料、すぐ転職しなくても情報収集目的のみで『お試し登録可能』、匿名転職サポート可能、ヘッドハント有り、6000ヶ所以上の医療機関や大学との取引あり、医局の退職事例多数、コンサルタントレベル高しと言えば!

医師会員21万人を誇るソニーグループ運営の医師ポータルサイト「m3.com」グループ会社。一般人材紹介企業と異なり、医師に特化した上でこの事業規模の大きさを誇るため、好条件の求人情報の収集力がずば抜けている印象がある。当然、所属医師コンサルやエージェントの数も多く、個別の医師に対して「相性のあったパートナー」が探しやすいと言える。年収2500万以上、週4日で年収2200万といった高額条件の案件を多数保有しつつ、個別医師のライフスタイルや家族都合などを考慮した勤務条件を引き出す力にも非常に長けており、自ら医療機関と交渉して好条件求人を創り出すことが可能な企業です。

2位 登録無料、匿名転職サポート可能、産業医に強み


3位 業界トップレベルの圧倒的な求人数と非公開求人の充実が売り

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

このページの先頭へ