医療制度は転換期にある!? 医療従事者の反応

アメリカの医療の抱える問題とその改善について、医療従事者がディスカッション。

その内容をまとめてみました。


未来の医療関係者1:

世界の医療は大きく変わる必要がある。

患者に対するパフォーマンスのレベル、知識と実際のオペレーションのギャップ、医療ミス、必要な措置を受けられない多くの患者。そして時間やリソースの無駄が伝播していく…。

アメリカの医療がその例だ。高い医療費(次に高い国より40%も高い)、医療ミス(年に何万もの人が医療ミスで死亡している)、科学的でないケア(地域によって処置が異なる)、サービスの不行き届きなど、多くの問題を抱えている。

*引用元: Organisation for Economic Cooperation and Development (OECD.org), To Err Is Human (Institute of Medicine), The Dartmouth Atlas of Health Care, Centers for Disease Control and Prevention

良いモデルが存在する

1999年、米国医学研究所(IOM)は“To Err Is Human: Building a Safer Health System”「人は誰でも間違える―安全を確保できるシステムの構築」という画期的な報告書を発表。医療ミスの例を挙げ、現在の医療システムに警鐘を鳴らした。この報告書はアメリカの医療制度に対するものであるが、その挑戦とビジョンは世界の医療制度にも応用できるものである。

そしてIOM(2001年)は医療の6つの改善目標まとめた

 1)安全性:患者を救うための医療が患者に損傷を与えることがあってはならない。国内の死亡理由8位は医療ミスによるものとの推察がある。年に約7,000人の人が医療ミスで死亡している。

2)有効性:効果が期待できる人を措置し、期待できない人には措置を控えるべきである。

3)患者が中心:治療方法含め、患者の選択やニーズ、価値観を尊重して対応すべきである。

4)適時性:待ち時間を減らすべきである。処置の遅延は、医療行為を受ける側とする側、両方にとってよくない。

5)効率性:医療器具や消耗品ほか、無駄をなくすべきである。ある専門家は、医者の仕事で生産性があるのはわずか従事時間の50%だけで、その一因はシステムによるものだと推察。

6)公平性:治療は、性別や民族、出身や社会経済状況その他によって差別化されるべきでない。

引用元:“Crossing the Quality Chasm: A New Health System for the 21st Century

これについて、どう思う?


名無しの医療関係者2:

薬剤師も参加できるのかな?

名無しの医療関係者3:

もちろん。実際、薬剤師たちは最もエキサイティングな活動をしているよ。医療ミスを減らし防止することはとっても大きなエリアだよね。

名無しの医療関係者4:

>名無しの医療関係者3
個人的には、処方確認の事務手続きが問題の原因の一つだと思うな。ほとんど誰も見ないし、品質監査をチェックするのが好きな人でない限り皆よく思っていないし。これじゃあミスを減らすことはできない。間違った安心感を与えてしまうと思うし、それを何度も見てきたよ。

あと、アメリカの医療システムでは、退院した患者の情報を全ての医療提供者が得られるわけではない。かかりつけ医は情報を得るけど、歯科医、心臓病医ほかは情報を得られない。オフィススタッフは忙しすぎて各専門医に情報を伝達できなかったり。

だから、治療や方針の変更について(患者の知識や認識にもよるけど)まずは患者の発言を信用することが大事なんだよね。

薬剤師側も、わかんないけど、退院許可の内容が過去の処方・治療と違うことだけはわかる。薬を取りに来た人は家族や介護者だったりするから、彼らもよくわからない。病院ではもう退院時のカウンセリングはやっていなくて(ぞんざい)だからかかりつけ医に会うまで混乱したり…。

一般的にこの処方確認が混乱を招いていると思う―処方を書く際の怠惰という問題を改善してない。

名無しの医療従事者6

患者も医療提供者と同じくらい責任があると思う。

患者が、アレルギー、診断や治療、保険ほか医療情報がコードされたカードを持っているととても役立つのに…ただ、情報に「誰でも」アクセスできることを心配している人があまりにも多いけど。患者の医療記録において均一性はいいことだと思うよ。医療、処方、保険の情報に速く、正確に、アクセスできる。

名無しの医療従事者7

個々の責任を小さくするのはどうだろう。現在行っている治療や自分のコンディションについて患者が知るのはそんなに難しいことではないはずだから、そういった事のために記録統轄システムは必要ではないんじゃないかな。患者自身がメモして持ってれば良いと思う。患者とうまくコミュニケーションが 取れない場合にも良い方法だと思う。

あと、4)適時性については、以下で救急での待ち時間を大幅に減らせるんじゃないかな。

・ホームレスは、暖かいベッドと食べ物を得るために嘘の胸の苦痛(と他にもすぐ嘘だとわかる苦痛)を訴える。

・手足切断=緊急、喉の乾燥と4日間続く咳=緊急性なし、急な腹部の激痛=おそらく緊急、数か月続く腹部の痛み=緊急性なし)  とかね。

名無しの医療従事者3

ワオ、医療の抱える大きな問題に到達したみたいだね。やっぱり今のモデルではこういった問題を解決できないし、また現在のシステムに負担をかけてもうまく機能しない。全く新しい医療のコンセプトが必要だね。

名無しの医療従事者8

このディスカッション、徐々にユニバーサルヘルスケア(UHC)の話に変わってきてるね。

名無しの医療従事者9

もしUHCが実現したらこの国は終わりだね。俺の仕事の負荷を増やしたり収入を減らさずに医療を向上させる方法があればどんなものでもサポートするよ。もし収入を増やしてくれるシステムがあれば先頭に立ってそれを支持したいくらい。

名無しの医療従事者10

専門家ではないけど、いろいろ読んできたよ。UHCはネガティブな意味も持ってる。カナダやイギリス他ではうまくいっていないからアメリカは変えようとしないんだ。

人々はUHCが社会主義や社会主義者のケアの同義語だと誤解してる、けどそうじゃない。社会主義化したヘルスケアはUHCを実施する一つの手段ってだけで、方法は他にたくさんあるし、保険会社がその役割を担う。

名無しの医療従事者9のような人は欲で意思が決まるんだろうね。日本のように医者の給料を大幅カットしたり、とる治療方法で統一すべきとは思わないけど、でも治療の判断も給料次第?冗談でしょ?患者のより良い生活や延命よりも年収が増える方が大事なの?

僕自身、UHCについて結論は出てないけど、正直、ドクターが「払えないって?それはかわいそうに」って言うのを聞くのは辛いな。 お金で命は評価できない。

医療制度に完璧なんてなくて、僕たちはただ制度の利点、難点が何になるかを決める必要があるだけだ。

名無しの医療従事者11

同意。うまく言えないけど発言一つ一つに感謝するよ。

名無しの医療従事者12

>名無しの医療従事者1

大体賛成。でもお金を払えない人にどうして同じヘルスケアをしないといけないの?医療は商品であり、サービスであるから、サービスレベルもいろいろあって当然だと思うよ。基本的スタンダードはすべての医療で満たすべきだけど、マストではないかな。

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