妊娠中の喫煙について ~海外医療従事者のさまざまな見解~

 

ダラムの医学生:

私は、まだ経験の浅い医学生です。妊娠中の喫煙についてみなさんの意見を聞かせいただきたいです。私は、妊娠中に喫煙をやめることができない女性にうんざりしています。これまでに何人かそういう患者がいたのですが、こういう女性たちを積極的に説得して喫煙をやめさせるための活動があまり行われていないことに対して違和感を覚えています。

個人的には、妊娠中の禁煙を拒否することは、児童虐待としてとらえられかねないと思います。また、そういった女性たちは、胎児をそのような危険因子にさらすことへの責任を負わなければならないと思います。確かに、喫煙は他の中毒性のある薬物や、アルコールなどよりは毒性はないかもしれませんが、それでもやはり有害であることに違いありません。さらに、もし女性が子宮内の胎児を積極的に傷つけているとしたら、子どもが育てられる環境としてどうなのでしょうか。究極の解決策として思うのは、例えば、出産後に子どもから引き離し養子縁組をさせる、などと脅すことかもしれないとさえ思ってしまいます。みなさんはどう思われますか?

 

 

名無しの医師1:

それはちょっと行き過ぎた考えだね。 確かに、誰もが可能な限りベストな状態で女性に妊娠、出産をしてほしいと思っているだろうけど、あなたが言っている策までは必要ないよ。私の義理の妹の話だけど、1日大体1/2パックのタバコを吸っていたけれど、何の問題もなく3回も妊娠、出産しているよ。彼女が言っていたんだが、産婦人科医は禁煙しないように勧めたらしい。禁煙のストレスそのものの方が、胎児に悪い影響を与えてしまうかもしれないという理由からだそうだ。本当にそうなのかどうかは私にはわからないけどね。子どもたちが生まれても、彼女は喫煙を続けていたんだけど、家の外でだけ吸っていたよ。

私はそれを決していいとは思わないけど、産婦人科のローテーションの時、薬物中毒の妊婦が運ばれてきたのを覚えているんだけど、妊娠後期で出血し、けいれんを起こしていた。結果は早期剥離。こっちの方がはるかにひどいと思うけど、どうだろう?

私たちは患者に忠告や提案をすることはできるが、強制はできないんだよ。

 

 

ダラムの医学生:

ドラッグを吸うことが悪いのは当然です。でも、喫煙だって同じくらい悪いと思います。結果がどうかは関係なくて、間違っているのは間違っているんです。友人から5ドルを盗むことと、銀行から1000ドルを盗むことは、どちらも同じくらい悪いのです。むしろ友人を傷つけるという意味では前者の方がもっと悪いです。これらは同じ「罪」です。妊娠中の喫煙は、ドラッグと同じように胎児のことを無視した行動です。結果が同じだとは決して言いませんが、それは無責任な喫煙者のためのラッキーホリデーに過ぎません。私たちの社会では、喫煙が根付いていて、受け入れられています(あなたの話からも明らかですが)が、副作用がコカインと同じであっても、喫煙者の多くは禁煙することに疑念を抱きます。

母親が喫煙を止めることができなかったため、ADHDで成長した子どもがいるのですが、初めからIQが20点も低く、正直とても悲しい状況だと思いました。こういったことは確実に予防することができます

あなたの妹さんは家の外で喫煙しているって? 外だから良いとか、そういうことじゃないんじゃないですか。

 

 

ストロベリーフィールズの医師:

興味深いレスだね。

私の母は13歳の時から喫煙していて、そこからずっと、私が21歳になった時まで吸っていたよ。母は5回妊娠しているがそれでも喫煙していたし、私と兄弟が成長している間もずっとだった。

それでも、母は私たちをよく世話してくれたし愛情のある人だった。彼女はいつでも子どもたちのためにすべてを犠牲にしていた。私は虐待されたこともないし、食べるものにも困ったこともないし、温かい家にいつでもいることができた。

私は出生時低体重で、喘息やアレルギーなどの慢性的な病気があったけれど、それで母を責めてはいないよ。他の兄弟姉妹はすごく健康だし、彼らの出生体重は普通だったしね。それと、私の父はベトナム帰還兵で、枯葉剤や他のたくさんの化学物質に2年間もさらされていた。子どもを持つべきではなかったという人がいるかもしれないが、彼がそういう化学物質にさらされることを選んだわけではない。

私の意見としては、五分五分だな。世の中の人たちは何年も喫煙してきていて、それは社会的に受け入れられているし、そのリスクは長い間真剣に受け止められてこなかった。喫煙者の大部分は成人になってから吸っている。それより大きな懸念があるのはドラッグの方だと思う。

喫煙による害を受けている赤ちゃんがいる女性は、おそらく何か他のことからの害を受けているんじゃないかと思う。彼女たちは喫煙のことを医者に話していないだろうね。患者の病歴は患者からの話によるものだから、その人が望むならいくらだって嘘をつくことができる。

個人的には、みんなで騒ぎ立てて言うほどまでは、喫煙が赤ちゃんに悪いとは思っていないかな。もちろん、喫煙を支持しているわけではないし、私自身を吸ったこともない。最近はほとんどの女性がそのリスクを認識していて、妊娠前にやめようとしているよ。

 

 

名無しの医師1<ダラムの医学生

私の義理の妹が外でタバコを吸っているのは、私の弟(彼女の夫)が彼女の喫煙をひどく嫌がっているからっていうだけだよ。私が主張したいことは、喫煙と比較したときにドラッグなどが胎児に明らかに直接的影響を与えるということなんだけどね。

あなたの口調は少し反動的なんじゃないかな。私が言ったことをもう一度注意して見てもえばわかると思うけど、私はあなたに同意しているんだよ。喫煙は悪いことだとね。母親は妊娠中または妊娠後に喫煙すべきではないと。だけど、いったんへその緒を切ったら行政に子どもを奪わせるべきだ、とまでは思わないよ。

バランスが大事だよ。

 

 

名無しの医師2:

名無しの医師1さんに同意しますね。トピ主さんの言動は奇妙ですよ。ほんと、ちょっと落ち着いて、もうちょっと広い視野で見ていった方がいいですよ。

 

 

ダラムの医学生:

<名無しの医師2

私はここで原則について話しているだけです。あなたが私と同じ考えじゃないのなら、それはそれで構いません。ですが、奇妙だとか言われる筋合いはないと思います。

 

<ストロベリーフィールズの医師

私の意見が、あなたのお母さんに対して悪意があるようにとらえられなければよいのですが…。喫煙による有害な影響については、15~20年前に知られていた情報よりも、現在の方がはるかに多くの情報が知られています。あなたのお母さんはその当時、妊娠中の喫煙に多くの危険があることを知らなかったのかもしれません。しかし最近では、誰もがいつでもどこからでも情報にアクセスできるような環境であり、妊婦検診を受けていない女性でさえも、「知らなかった」と主張することはできません。多くの研究がなされていて、研究にはたくさんの交絡因子があります。もし知りたければ参考文献もたくさんあります。

もちろん、喫煙者が妊婦検診を進んで受けようという可能性は低そうですし、妊娠をさらに危険にさらすことは問題ではありますが、母親の喫煙をやめさることによって、その子どもたちの生活の質をどれだけ向上させることができるのだろうと考えると、何とかしたいと思ってしまうのです。

私はどういわれてもかまいませんが、原則は医師として私たちを動かすものでなければなりません。

 

 

ヒューストンの医師>ダラムの医学生

まず、胎児を危険にさらす可能性のあるものはたくさんあげられます。それなのに、なぜ喫煙だけに制限しているのでしょう?妊娠中の女性が、横断歩道のないところを横切っているのを見たとしたら?彼女は刑務所に入れられて、出産したらすぐに強制的に子どもからひき離されてしまったら、結果として胎児を危険にさらすことにはなりませんかね?たとえば、妊婦が栄養価の高い食事を食べなかったら?もしくは出生前のビタミンを服用しない場合はどうでしょうか?妊婦が抗うつ薬や胎児を危険にさらす可能性のある薬物(合法のもの)を服用している場合はどうなりますか?女性は妊娠したからといって自分の権利を失うことはないんですよ。あなたが提案していることは、女性や家族の権利に対する深刻な危険ですよ。

あなたが思い通りにすることができたと仮定して、妊娠中の女性の喫煙やそれ以外の害のある行動を止めることなんてできません。なぜなら、あなたがそうすることで取り除いてしまっているのは、患者の医師に対する正直さであり、それによって、せっかく喫煙患者で禁煙したを望んでいる人がいたとしても、手助けが必要だというのに、医師として話をする機会を取り除いていることになります。母親/子どもの健康にとって、喫煙よりもあなたのような考えを持つ人たちのほうが、はるかに危険だと私は思いますよ。

 

 

名無しの医師3>ダラムの医学生

あなたには実態をしっかりと把握することが必要です。

まず、多くの患者はあなたが反対することをしてしまうでしょう。彼らは、喫煙よりもずっと悪いことをするでしょうね。でも、そうであってもそうでなくても、彼らを治療することがあなたの責任です。それが好きか嫌いかに関わらず、です。

次に、喫煙は合法です。喫煙とドラッグとを比較することなどありえません。

それから、喫煙者のところに生まれた赤ちゃんの多くは完全に正常で健康です。非喫煙者のところに生まれたけれども、悲劇的にも重篤な合併症を持つ赤ちゃんがいます。あなたの教科書は、妊娠中の喫煙が合併症の危険因子であると説明しているようですが、それは単に多くの因子の中の1つにすぎません。

最後に、多くの喫煙者は、禁煙したいけれどもやめることは本当に難しいことだとわかっています。妊娠の不安が高まっている時には、無理してやめようとしない方がいいと思います。

あきらめてください。みんなが完璧な生活スタイルを送っているわけではないのです。あなただって100%健康的な生活スタイルなわけではないはずよね。私は、100%完全なライフスタイルを定義することなんてできないという事実を言いたいのです。

 

 

ダラムの医学生

みなさんは非論理的なんですね。

確かに、喫煙は合法です。だからといってそれは妊娠中の女性にとって正しいことではありません。誰も彼女たちに道からそれるようなことをお願いしているわけではありません。私は、彼女たちに喫煙の危険性を説明し、止めるよう促し、出産するまで繰り返しそれを続けると思います。それでも喫煙を続けるのなら、この女性たちは意図的に子どもを先天性奇形の危険にさらしていることになります。それでも彼女たちの「権利」を守りたいのですか

コカインやタバコがどれくらい赤ちゃんに影響があるのか、一体どれくらいわかっているのでしょうか。

 

 

名無しの医師3>ダラムの医学生

私は彼らの権利を守り続けます。あなたの仕事は、リスクを患者に伝えることです。裁判官と陪審員を演じることではありません。

コカインとタバコが同じであることを私に納得させるために、学術研究などを引用してもらえればと思いますが。

 

 

オクラホマの医師:

高圧的な医師が将来誕生しそうですね。

医師の何人かは患者に奉仕され、服従されたがっているんだろうな。昔風の“患者に仕える”のとは対照的にね。

 

 

名無しの医師4:

収拾がつかない事態になってきていますね…。

粉ミルクを与えることについてはどうでしょうか?粉ミルクを与える母親も報告すべきですか?研究により、母乳で育てることのほうが、多くの点(脳の発達、免疫など)で優れていることが明らかになっています。しかし、乳児の多くは、母親の決断によって粉ミルクでの人工栄養を与えられています(6ヶ月児で75%+)。たばこをあきらめることのように、母乳で育てることは大変な仕事であり、大きな苦痛、犠牲、責任を要します。

もちろん、私たち医師は、私たちのところにやってくる母親たちが、喫煙量を減らしたり禁煙したりするように励まします。運動するよう促したり、バランスのとれた食事を食べるように勧めたりするのと同じように。そして、もちろん母乳で育てることも勧めます。母親が最終的に自分とその子どもの運命を決めるのですから。

 

 

ソルトレークシティーのママ医師:

私には2人子どもがいます。6歳と1歳半。上の子の妊娠時に、1日3/4パックのタバコを吸っていたんだけど、下の子の時には完全に禁煙していたわ。

上の子はこれまで、幼稚園をスキップしているし、3年生もスキップすることになるかもしれない。彼は全くもって健康で、これまでに3回くらいは病気になったけど、ちょっとした風邪ぐらいだったわよ。

もう一方の、妊娠中に禁煙していた中で生まれた下の娘は、重度のアレルギーと喘息を持っていて、免疫系が非常に弱いくてね…。彼女も賢い子なんだけれど、病気がちなのよね。隔週毎になにかしら健康に問題があるわね。

少しだけど、リアルな経験談をと思って。少し考えてみてほしいわね

 

 

犬好きの医師:

私の友人も、「禁煙のストレスが高い場合には無理してやめないように。」と勧められていたみたいだよ。その代わりと言ってはなんだけど、彼女は一日大体2〜3本だけに量を減らしていたけどね。私はよく、「私には決してありえないこと」って思うけれど、でも一部の人たちは、他の人たちとは違ったやり方で物事をとらえるものだからね。彼女はいつも、喫煙をやめようとして自分自身を追い詰めていたけど、やめることができなかった。中毒を理解することは難しいよ。

私は当然、妊娠中の喫煙は勧めないけど、それよりも悪いことはもっとあると思うよ。抗うつ薬のいくつかはタバコよりも良くないと聞くのもあるし、他の物事でも同じだと思うけれど、リスクもあればメリットもある。それを比較することが必要だよね。

 

 

ママドクター>ダラムの医学生

喫煙する母親たちから赤ちゃんを取り上げて、あなたは一体どうするつもりなの?

出産前の喫煙による早産児、低出生体重児、小児喘息などに対して一部の医療費がかかっていることは間違いない、と強く主張する人はいるでしょうね。それに追加する研究は数多くあることは明らかだけれど、今それを探す時間はありません。

それから、里親が赤ちゃんの支援した場合の、1週間、1ヶ月、もしくは1年間の養育費用がどれくらいかの見積もりについても、今探す気分ではありません。だけどね、いいですか。その養育費用は、出生前の喫煙のせいで発生する医療費の何倍もあると思います。結局のところ、あなたは行政がそういった支援するということを主張していて、私たちはみんな、行政のプロジェクトには多額の費用がかかるというのはわかっています。

また、母親から引き離されて育てたられた子どもが社会で育てられた場合について、多くの研究が示しているのは、大体は良くない環境になる可能性が高いということです。喫煙をしていても貧しくても子どもを愛している母親は、里親をしている中流階級の禁煙の代理の「母親」たちよりも、ほとんどの場合では良いのです。アタッチメント(愛着)について聞いたことがありますか?

あなたはあらゆるものをコントロールしたいと思っていますよね。

私はあなたが医学部で多くを学んでくれることを願っています。きっと学ぶことが多いと思います。患者があなたの命令を受けて、あなたの言うことを聞くだろうと思っているなら、きっと現実を知ってものすごく驚くと思います。患者の多くは、あなたの前ではあなたの言うことに同意すると思いますが、本当はやりたいことをただやりたいようにやっているのです。

そして、学んでいく中で、喫煙をやめることはとても難しい、ということがわかるようになることを願っています。生きていれば、確実にあなたのまわりにはどこかに喫煙者がいるはずです。もしあなたがその批判的な態度を少しだけやめることができれば、彼らが何回かやめられたか、またはやめようとしたのか、喫煙していることをどう感じているのか、など聞きたくなるかもしれません。やめることは難しいのです。

ついでに言わせてもらうと、個人的な経験を持った多くの投稿者(例えば「私の母は喫煙していたけれど、私は大丈夫だった」など)に対して、「個人それぞれの経験談はデータではない」ということを丁寧に指摘したいと思います。あらゆる種類においてですが、個々に言っている良い話と悪い話っていうのは、事実上どんなふうに健康だったのか不健康だったのかについて話されています。何かを証明しているわけではまったくないし、この種の議論は、私の意見ではちょっとばかげていると思います。

 

 

通りすがりの医師:

ママドクターさん、強いですね。

 

 

名無しの医師3>ママドクター

素晴らしいコメントですね。ですが私は、経験談を持ち出して話すことについてのあなたのコメントに答えたいと思っています。

私がトピ主に指摘しようとしていたのは、喫煙は危険因子ではあるけれども、単純にたくさんあるうちの一つの要因に過ぎません。私たちがまだ理解していない他の多くのリスクファクターがあります。もちろん、いくつかのリスクファクターは他のものより深刻です。 明らかに、コカインの定期的な使用は、1日にタバコを少量吸うよりも胎児にとってははるかに危険です。

また、数少ない研究に頼ることは、乏しい医学だと思います。多くの研究には欠陥があります、もしくは結果的に、目的とは異なるリスクファクターの影響を測定することになったりします。 他のケースでは、研究の結果はセンセーショナルに表現され、実際よりも、はるかに大きな影響をあたえるものだと解釈されます。

「個々の経験談はデータではない」ということは確かですが、「複数のデータは知識ではない」ということも同様に確かだと思います。

 

 

名無しの医師4>名無しの医師3

誰かがこれを証明できるといいのですが。

学術的環境の外側にいるたくさんの臨床医がすでに知っていることを証明する研究を、学術的な“専門家”が発表するずっと前から、本当にたくさんの逸話が個人的レベルで実践されています。

逸話的な情報を見過ごさないでください。ほとんどのアイデアはそこから始まっているのです。

 

 

 

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