患者の前で感情を隠すにはどうしたらよいでしょうか?

 

サクラメントの医学生:

私の学校では、標準模擬患者のワークショップがあるのですが、その目的は、色んなタイプの患者に触れるということです。今日はとても難しい患者さんでした。前回は不安を訴える患者さんだったのですが、うまく対応できました。次回、死にたいという患者さんが予定されていますがこれについてもあまり心配はしていません。ですが、今日の患者さんは完全に混乱していました。私が何をしても、20分くらいずっと私に向って叫んだり言葉で攻撃したりしてきました。終わりが近くなった時、私はやり場のない気持ちになり、ついに泣いてしまいました

私たちは自分のキャリアを続ける限りずっとこのような患者さんと向き合っていかなければならないのだなと改めて実感しています。次にこのような状況に陥ったとき、泣くことだけは避けたいと強く思っています。今回泣いてしまった時も、泣いてはいけないとちゃんとわかってはいたので、なんとか泣き止もうと必死に頑張ったのですが止めることはできませんでした。

自分が根性なしで泣き虫なのは十分わかっています。そのことについて何か言いたいだけであれば投稿してほしくないのですが、何か次回につながるアドバイスをいただければとてもありがたいと思っています。よろしくお願いします。

 

 

ベテラン医師>サクラメントの医学生

こういう患者を何人も診ていくうちに、だんだんと鈍感になっていくと思うよ。それが常に良いことではないけれども、そうなっていくもんだよ。

 

 

名無しの医師1>サクラメントの医学生

現実の世界では、20分間もそういう状況に耐えることなんてふつうはできませんよ。あなたはとても丁寧に患者に対応し、穏やかな状態を取り戻させようとしたんだと思います。こんな状況に耐えるよう強制するなんて馬鹿げたことだし、若干サディスティックだと思いますよ。あなたの指導者たちは、一体そこから何を学ばせたかったのでしょう? 患者は失礼で嫌な連中になり得る、ということですかね?

私が初めてこういう暴力的な発言をする患者に接した時は、外科医のチーフが一緒にいました。チーフは患者に「はっきり言いますが、こういう話は今すぐやめてください。あなたがここにいる間もう一度同じことをしようとしたら看護師に知らせて出て行ってもらいます。再度予約を取ってもらうことになりますからね。」と言ったので、患者は突然おとなしくなりました。

 

 

名無しの精神科医>サクラメントの医学生

私が言っておきたいことは、鈍感になりすぎないこと。いいバランスを保つようにして。

 

 

名無しの医師2>名無しの医師1

私も同感だね。救急にいた時に、人を罵倒する患者を山ほど診てきたよ。一度、ある患者から、命を脅かすようなことを言われたこともあって、その時はさすがにこんなくだらないことにはもう耐えられんと思ったよ。あなたのケースのように、その場から去ってしまってもよいと知らずに強制されていた場合、私もあなたと同じようにどう対応していいかわからず大変な時を過ごしたと思うよ。

そんなに思い悩まなくて大丈夫だよ。それはインストラクターのミスだから。あなたがいるのは学校であって拷問される場所ではない。患者がそんなだったら、あなたは立ち去ったっていいんだよ。

 

 

名無しの医師3>サクラメントの医学生

叫んでいる患者のことを、ごくありふれたものだと想像することができればいいんだけどね…

 

 

名無しの医学生>サクラメントの医学生

それはびっくりですね。私たちの標準模擬患者よりもかなりひどいです。本当に大変でしたね。批判や暴言に対して鈍感になることや、冷静を保つことは、あなたがこれから時間をかけて成長しながら習得していくスキルなんじゃないかと私は思います。

それは、私にとってもまだまだ練習が必要なことですけどね(私は、ボーダーライン人格障害患者のケアに1年携わっていたので、たくさんそういう経験をしてきましたが)。私のケースを少し話させてもらうと、今日は体重100㎏超えの模擬患者を診たのですが、ROS(Review of System)を行っている時に食欲はどうかと聞いたら、その患者は「ほとんど何も食べていません」と返してきました。鋭い人は、私の顔のハッとした表情に気づいただろうと思います。いくら私がそれを隠そうとしたとしても無駄でしょう。難しいですよね…

 

 

名無しの医師4:

うそでしょ?!なんで泣くのか意味わかんないよ。上のスレッドにあったけど、誰かのチーフが言ったみたいなことをただ言えばよかったんじゃないの?

 

 

オレゴンの医師>サクラメントの医学生

これは興味深い状況だね。あなたのインストラクターは、一体何を教えようとしていたのかな。現実世界には存在しないような不自然なシチュエーションにあなたを置いているよね。この「患者」に対応するあなたの能力について評価していたんだと思うけど、あなたはこの患者との面談を終了させる(または終了すると脅す)ことでこの患者を黙らせてもいいとは思っていなかった。でも実は、インストラクターはあなたにそうしてほしかったのかもしれない。あなたはそのオプションがあることを認識していなかったので、こういう結果になってしまったのではないかと私は思うよ。

私からのアドバイスは、患者たちから罵倒されるような状況を許してはいけない、ということ。まず、相手の餌に引っかかって自分自身も怒鳴り返さないこと。実際には、患者が罵倒してきて注意しても止めない場合、診察は終了するということを伝える。それでも続く場合は、部屋を離れて警備員に電話しその患者を連れ出してもらう。さらに私の提案としては、臨床インストラクターと何が起こったのかを話し、その患者は何を期待していたのかを理解することをお勧めするよ。

今回のことについては、あまり気にしないほうがいいよ。あなたに落ち度はない。弱虫でもないよ。これからの経験で、あなたなりにいいバランスを見つけていくと思うよ。

 

 

名無しの医師5:

上のスレッドにあったけど、外科のチーフが言ってたような感じで患者に言い聞かせる、というのに私も同感です。標準模擬患者であろうが実際の患者さんであろうが、あなたがこれに我慢する必要はありませんよ。状況をコントロールし、落ち着いて診察を受けるのか、それとも診察をストップするのかどっちかだと伝えるのです。今回のはM1の学生にとって完全に無意味なトレーニングだと思いますよ。標準模擬患者セッションは、あなたがた学生が患者から病歴などの聞き取りをするのに自信が持てるようにするためのものなのですからね。

 

 

デンバーの医師:

オレゴンの医師さんのアドバイスの中にあった「インストラクターと何が起こったのかを話し、その患者は何を期待していたのかを理解すること」というのはとってもいいアドバイスだと共感しました。あなた方にその経験から学んでほしかったことがわかれば、次はもっとうまくやることができるかもしれません。

 

 

アルゼンチン人医師:

難しい患者に対しては、こちら側の権限と規律を示す必要があります。患者が甘やかされた子どもであるかのように、彼らをそういった立場に置く必要があります。私はERで時々そういう対応を強いられることがありました。一旦患者たちに少し厳しい言葉で話をすれば、通常は子羊のようにおとなしくなります。

 

 

サウスジョージアの医師:

実際の現場では、あなたに強い感情を向ける患者のほとんどが、あなたを怒らせる患者になるでしょう。彼らは要求が多く、侮辱的で、失礼な人たちです。そういった患者への対応をこれから学んでいくと思います。誰もが結局は自分のスタイルに行き着くものです。異なる分野の臨床医と仕事をしているときには、さまざまなアプローチがあることを知り、色々学んでいくと思います。それらの戦略の中から取捨選択して自分自身のスタイルを作り出してください。私の指導教官はすばらしい人なのですが、彼女がしていることの1つは、意図的に私にそういう患者さんを診るようにさせていることです。喉の痛みや鼻づまりで来院した患者を診るよりも勉強になるからです。彼女から診るように言われた最初の「難しい」患者のことは今でも覚えています。それは最初の年の3ヶ月目くらいだったと思うのですが、私はある患者と部屋の中に入ったのですが、その患者は前回の診察で頭にきたことを7つリストにして持ってきたのです。彼女は私(医学生)と話さなければなくなったので、それが8番目のクレームとして追加されるだろうと確信しましたけどね(笑)まあ、主に、ペルコセットとダーボセットが欲しいということに関係したクレームでしたけどね。

あなたが診た標準模擬患者は、あなたが許す限りそういう困った行動を取るように訓練されていたと考えられます。私のアドバイスは、すべての患者と受診の初めにアジェンダを決めておくことです。きっと役に立つと思います。「困難な」患者に対しては特にそうです。彼らが診察室にいる間に何を話したいのかを明らかにすべきです。15~20分間の診察の場合、3つ以上の苦情に対処するのは難しいです(場合によってはそれよりも少ない。どれぐらい複雑かにもよる)。なので、最初に今回の受診でどの懸念事項について話すかは、患者自身に決めさせ、その問題に固執するのです。おそらく既に講義などで聞いて知っていることだとは思いますが。

とにかく、もし患者がほんとに嫌な感じならば、正直言って、診察を止めることはおかしいとは思わないし、また、「あなたが怒っているのはわかります。難しい問題がいくつかありますから。でもあなたが私とうまくやっていけないのなら私は助けてあげられません。」などと言うのも、まったくおかしいことだとは思いません。もし彼らが落ち着かない場合は、感情的でない時に再度予約を取るよう言えばいいし、患者が感情的過ぎる場合は、恐れずに診察を終了させてください。(これは実は終末期医療の場合にも当てはまります。)

患者の前で怒ったり冷静を失ったりしないでください。そうなってしまうと彼らの行動がより強くなってしまい、あなたまで彼らと同じレベルに下がってしまいます。

10~15分くらいで終わる患者であっても、気をつけないと30~45分かかってしまいます。状況をコントロールする方法を学ぶべきです。そうしないと、必要な情報を収集できません。

 

 

名無しの医師6:

他の人たちのスレッドでも言われているように、状況で主導権を取り、ある程度の境界線を引く、というアドバイスはすべて有効だと思う。私は別の視点から少し付け加えたい。(将来の)医療提供者としての私たちの仕事の一部として、患者の感情的な複雑さに対処することがあげられる。安心感を与えることはできるかもしれないが、患者にほとんど何もしてあげられないと感じるような状況は本当に色々あると思う。例えば、良性ではあるが特発性症状がある患者は、末期症状ではないという確信がほしいという場合がある。または末期の患者は、ただ安心感を得たいのかもしれない。私たちがそこにいて彼らの話を聞き、私たちに可能な方法で助けるということを知ることがそれにつながる。

怒りは多くの患者にとって病気に対する反応の一部であり、20分間誰かに向って叫び続けることが治療になる人もいる。あなたがそういった嫌がらせを受けるのをルールとして許すべきだと言っているのではない。だけど、覚えておいてほしいんだが、患者が嫌な態度を取ったら、それはおそらくあなた個人に対するものではない。患者たちにしばらく感情を発散させることで、実はあなたは彼らを救っているのかもしれない。ここでのみんなからのアドバイスを覚えておけば、どんな状況でも感情的に巻き込まれずに、これからの長い道のりを前に進んでいくことができるだろう。

 

名無しの医師7:

名無しの医師1さんのチーフの台詞、使えますね。「はっきり言いますが、こういう話は今すぐやめてください。あなたがここにいる間にもう一度同じことをしようとしたら看護師に知らせて出て行ってもらいます。再度予約を取ってもらうことになりますからね。」

ちょうど明日、手ごわい患者がくることになっているから、さっそく使わせてもらいます。

 

 

サクラメントの医学生:

皆さん、色々なアドバイスをありがとうございました。このようなシチュエーションは現実の診察には起こらないだろうと聞けて少し安心しました

私たちのところでは、インストラクターからフィードバックをすぐにしてもらっています。部屋の中でインストラクト―と座り、そこにはその患者さんもいます。ゴールは、患者さんの病歴を完成させ、患者さんがどんなことを考えているかを明らかにすることです。

今回のケースでは、私たちが難しい患者の対応についてこれまで教わったテクニックを実践することでした。(例えば、「あなたは〇〇〇のようですね、なぜなのか教えてくれませんか?」のようなフレーズを使う、穏やかな声で話す、言い返さない、なぜ患者が怒っているのか理解する、など。)インストラクターは、私はよくやっていたと言ってくれました。情報をたくさん得ていたし、”穏やかな目”で優しい声だった。泣くことさえなければよかった、と。ここでアドバイスいただいたように、「落ち着いて診察を受けなければ再度予約を取ってきてもらうことになるよ」と患者に伝える、というようなことはインストラクターからは一切聞いていませんでした。ですがそのインストラクターは、「これはあなたを強くするための良い経験だ。」と言っていました。

とにかく、みなさんの投稿に感謝しています。昨日からだいぶ気持ちが落ち着いてきました。もうこういう経験はこりごりですけどね。

 

 

名無しの医師8:

私だったら、死にたいと言っている患者の方で泣きそうになるんじゃないかとよっぽど恐れているけどね。

もし誰かが何の理由もなく怒っているとしたら、あなたもわかっていると思うけど、その人が間違っている。自分に向けられていると受け取る必要はないんだよ。

 

 

名無しの医師9<サクラメントの医学生

目的は、根本的な症状を引き出し、簡潔な病歴を取ることです。患者が何を考えているのかは、ほとんどの場合(毎回ではないが)根本的な症状(頭が痛い、背中が痛い、など)から明らかで、彼らの心を読む必要はまずありません患者の何人かはちょっと変わっていて、何らかの二次的な動機を持っていることがあります。そのような場合、心の中にあるものを必死に見つけようとしなくてよいのです。彼らはあなたを相手にどう「遊ぶ」か試しているだけなので。薬物依存患者がこれの一番良い例です。あなたの標準模擬患者は薬物依存の設定だったのかなと思っていました。
一方で、患者がいるところでリラックスし、少し丁寧な会話をする方法を学ぶ必要があります。それは患者を安心させ、前述した病歴をより楽に引き出すことができます。ですが、あなたは標準模擬患者でそれを学ぶ必要はありません。私は、標準模擬患者に対してとってものんきに考えていましたし、実際の患者と同じように、日常的に批判されていましたよ。真剣に受け止めすぎない方がいいですよ。

 

 

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

このページの先頭へ