患者の死を家族にどう伝える?

トピ主の医師:

患者が亡くなったことを家族に伝える際、どのように伝えるべきでしょうか。

昨夜、実際その現場に立ち会ったのですが、一緒にいたレジデントの家族への告知の仕方があまりにひどくて…。でも、どうするのが良かったのか自分にもわかりません。

 

テキサスの医師:

まずは、医師としてきちんと名乗ること。そして、その家族が患者とどういう関係なのかを聞かなければならない。その患者の家族であることをちゃんと確認しておくこと。

患者はとてもひどい事故に巻き込まれてしまった、ひどい状態だったなど、状況に合わせて説明をする。私たちチームはあなたの家族に対して全力を尽くした。気道確保のためにチューブを挿入し、CPRで心臓マッサージを行い、いくつか薬も試した…でも残念ながら、どれも効果がなかった。本当に残念ですが、あなたご家族はお亡くなりになりました。

結論は最後までとっておき、その死にグレーゾーンがないことをはっきりさせてから亡くなったことを言う。(もうこの世にいない、この世を去ったなどの言い回しは、誤解を招くかもしれない。)

亡くなったことを最初に伝えてしまうと、家族は医師の話をそれ以上何も聞けなくなってしまう。まずは、“最善を尽くした”ということを聞いてもらう必要があり、その後で最後に、彼らの恐れている言葉を伝える。

話の途中で、“彼は死んだんですか?”などと聞いてくる家族がいるかもしれないが、私が思うに、そのまま話を最後まで続けるのが良いと思う。そして、家族の手を握るのか、ハグをするのか、“残念です。”と言ってその場を去るのか…その場家族の雰囲気で対応するのがベストかはわかると思う。

最後に、少し時間をください、ソーシャルワーカーが話をしに来ますから。と伝える。

患者の危篤状態が長く続いている場合には、家族が告知を聞いてひどく取り乱す可能性は低い。かかりつけ医のように、その家族を良く知っている場合には、より的確に対処できるだろう。でも、救急に運ばれているので、そういったことはないと思うが。

以上、私が研修医1年目の時のわずかな経験から言えることだ。

 

名無しの医師2:

私も似たような質問をしようとしていたので、便乗させてもらいます。

患者さんが亡くなりそうな時、ご家族は何人その場に入ってもらいますか?ある先生が、家族を処置室に入らせていていたのですが、可能な限り処置が施されているというのを実際に家族が見たほうが良い場合もある、と言っていました。でも、その先生は毎回そうしているわけではありませんでした。どのように、入らせる家族とそうでない家族とを見極めていたかはよくわかりませんが。おそらく、その家族がどのように現実を受け止めているか、を見ていたのだと思います。

 

フロリダの医師:

私も経験あります…ICUにカバーで入っていた時でした。ある男性が床の上で倒れていたのを運ばれてきて、私たちが救命処置をしている間に家族も到着しました。その後、その男性の家族としばらく話をしました。午前1:00くらいでした。その日は娘さんが付き添うことになりました。数時間でその男性の意識が徐々に弱まっていき、反応が鈍くなってきだしたのが3:30頃で、私はナースに娘さんを呼ぶように頼みました。そして、静かにその男性を看取りました。娘さんはお父さんの手を握りながら別れを告げていました。

そのご家族は、十分よく状況を理解していたので、中に入ってもらっても問題もありませんでした。でももし、それが外傷外科治療室だったら、彼らを中に入れられるかどうかはわかりません

悪いニュースを切り出すときについては、一つ警告しておきたいと思います。ただ爆弾を投げないで、ということ。その瞬間には、あなたが何を言おうとしているか家族は気づいていて、逃げたい気持ちになるでしょう。ほんとうにつらいものです。私は、できるだけチャプレン(患者と家族の精神的、宗教的ニーズを支援する役割)を呼ぶようにしています。突然だったり、予期せぬ形でなくなってしまった場合は特にそうします。

 

名無しの医師3:

言っておくが、医師一人で対応する必要はないんだよ。パストラルケア(患者とその家族の心のケアをすること)の担当も同席させればいいんだよ。医師が告知し、パストラルケアに家族のケアをお願いする。家族の気持ちが落ち着いたときに、質問なりを受けて話せばよいだろう。

 

ラスベガスの医師:

私は、家族にその場に立ち会わせるよ。そうすれば、家族は私たちができることはすべてやったということの意味が分かると思う。

ただ亡くなったことを伝えるよりかは、家族自身が状況を見て、良くないんだと分かった方が良い

そして、“見ていて何が起こっていたかお分かりだと思いますが…”と始める。家族は状況がどれだけ悪いか把握できているから、あとはどう説明すればよいのか自ずと決まってくる。

この一週間で二家族に死亡告知しなければならなかった。その二つの家族の反応が全く両極端だった。一つ目の家族は、“CPRしていたのを見ていたので、どれだけ深刻なのかはわかった”と言って、状況を理解してくれていた。でも、もう一つの家族は、“彼女はしょっちゅうこういう状態になって運ばれるから、救急車に乗せた後、夕飯を買ってそのままERに来たんですけど、彼女に会えますか?”と…。こっちは大変だった。

私は大体いつも、パストラルケアやソーシャルワーカーを呼ぶよ。ウィークデーであればだいたい捕まるからね。

 

アトランタの医師:

メディカルスクールで悪い知らせの伝え方を教わりましたよ。4つのステップがあります。

  1. 患者に何が起きたのか、家族が知っていることをすべて聞き把握しておく。
  2. チームメンバーによって行われた処置をすべてまとめる
  3. 告知をする。(できるだけ細かく説明する、はっきりと“死”を伝える)
  4. お悔やみの言葉を伝え、質問があれば応対する。

私はこれまでこのやり方で特に問題ありませんでした。家族に、患者のことで知っていることを聞く段階では、情報を得るとともに、どのようにこの人たちに伝えるのが良いかのヒントにもなることもあります。

あとは、他にも言っていた人がいましたが、告知をちゃんと正しい相手に伝えるというのは大事ですね。それから、医師の告知後に家族と一緒にいてくれるチャプレンか誰かがいるのも必要だと思います。

 

テディーベア好きの医師:

入院している赤ちゃんのケースになりますが、“死”を宣告する場合には、会話の早い段階でその事実を知らせることが大事だ、と教育されました。(トピ主さんの状況とは違うとは思うのですが。)電話の場合は特にそうです。まれに起こるのですが、重篤な疾患の赤ちゃんは、突然夜に急変することもあり、両親がその場にいないこともあります。

だいたい夜中に電話がかかってくれば、悪いニュースだと思うと思うのですが、敗血症など検査結果を伝えるだけの時もあります。なので、赤ちゃんの場合、親はその子どもがまだ生きているのかどうかをいち早く知りたいので、先に色々言われても聞いていないことが多いのです。詳細については、病院に来てもらったときに話せばよいのです。もちろん、亡くなった場合には何が起きたかはある程度は伝えておく必要はありますが、“死”なのか“病状の後退”なのか端的にまず伝えます。家族に少し理解する時間を与えることにもなります。大事なことは何度か繰り返して言います。

赤ちゃんの場合ですが、みなさん言わないとは思いますが、“お子さんは天国に行ってしまった”とか“苦しみから解放された(お子さんは病気だったため)”のようなことは絶対に避けます。

以上、何かの役に立てばと思いコメントしました。

 

タンパの医師>トピ主の医師

告知の仕方がまずかったってことですが、どんな感じだったんでしょうか?

 

トピ主の医師>タンパの医師

どんな感じだったのか、経緯を話しますね。

  1. 廊下の真ん中で、プライバシーなどなかった
  2. そのレジデントは、家族全員がその場にそろっていないのに話をした。彼は娘さんにだけ話しをし、僕らが去った後、娘さんが他の家族に話した。
  3. 患者さん(母親)が亡くなったことを伝える時、彼女の眼を見て話せずに、ただ下の方をずっと見ながら話していた。
  4. “残念でした。”など、気遣いの言葉がなかった。終始冷淡な感じだった。
  5. 肩をなでる、ハグなどがなかった。
  6. その患者さんはとても素敵な方だったのですが、“お母さまはとても素敵な方でした。”など気遣いの言葉をかけてあげなかった。
  7. ずっと立ったままで、座って落ち着いて話しをしていなかった。
  8. 何か質問はありますか、などと聞かずに話した後さっさと立ち去ってしまった。

こんな感じでした。僕がもしこのご家族の立場だったら、こんな対応されたくないと思いました。

 

名無しの医師6:

家族に話をする際、ちゃんとその家族が正しい家族かどうか確かめるのはもちろんのこと、この人が誰っていうところまで把握するのがいいと思います。家族が何人もいる場合は特にそうです。最も近い家族(例えば妻や夫、親など)を特定して、その人に向かって話をするように、と私は指導されました。

あと、その亡くなった患者さんを責めるような言い方はしないようにします。たとえ100%その人自身の行動のせいであったとしても。例えば、飲酒運転だったとして、確かに彼自身が悪いのですが、そのことを責めても家族にとっては何も良いこともありません。

 

サンフランシスコの医師:

最も重要なのは、誠実さだと思うね。

 

ラスベガスの医師>トピ主の医師:

なるほど、状況はわかったよ。確かに、もっといいやり方があったかもしれないけど、いつもベストなやり方でなんて難しいよね。

ひとつずつコメントさせてもらうね。

  1. 通常は、プライベートな静かな部屋ってなかなかないよ。トイレか廊下になっちゃうよね。だったら廊下かな。
  2. 私も、だいたいは家族全員が揃うまで待たないよ。遠くにいる家族だっている。だからいる人に話して、いない人には伝えてもらう。ナースが答えられない質問には答えられるようにしておく。家族から質問された方が良い場合も多いよ。
  3. きっぱりとした態度でいることも大事だよ。“私があなたのご家族に対応しました。私たちができることは全て力を尽くしましたが、彼はお亡くなりになりました。”と。家族に、誰も何が起こったか教えてくれなかった、誰が担当したかもわからない、と思わせるような状況は作らないように気を付ける。
  4. そのレジデントは、悪いニュースを伝えるのにどうしていいかわからず不安だったんだと思う。“残念です(I’m sorry.)”という言い方はしない方が良いという人もいる。もし裁判になった場合に指摘されることがあるからだろうね。私はそれには反対だが、“残念です”の代わりに、“このような話を伝えなければならず残念です。”という言い方がいいかと思っているよ。
  5. これは良くも悪くもある。人によるんじゃないかな。ボディータッチは嫌がる人もいるし怒る人もいるからね。
  6. これも良くも悪くもだね。救急だと患者さんをそこまでよく知らないことが多いよね。
  7. これもさっき言ったけど、静かな部屋はなかなか用意できない。
  8. さっきと同じになるけど、そのレジデント自身の不安が強かったんだろう。こういうことは経験によってちょっとずつ良くなっていくもんだよ

シニアレジデントだからと言っても、そういう経験があまり無い者もいる。でも、君は今回そういう悪い例を見て学べたんだから、自分がそうならないように気を付ければいいんだよ。

 

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