統合失調症について徹底的に議論!(パート1) 神経系疾患 or 精神疾患? 薬物療法 or 心理療法?  

トピ主の神経心理学者:

これまで、統合失調症や他の精神疾患に関する多くの論争を見てきました。精神科医の多くは、こういった精神疾患は器質性の“脳疾患”であり、抗精神病薬の投与が一番の治療であると信じています。

心理士・精神分析医やソーシャルワーカーたちは、人間の感情や行動には神経系と相互に関連のあるものが含まれると理解はしていますが、器質性“疾患”というよりは、心理社会的な問題であると考えています。また、化学的不均衡説が証明されているので、心理療法を基本とし、可能な限り少量の投薬で治療するのがよいと考えられていて、薬物のみで治療することに異議を唱えています。

もし統合失調症や精神病の原因が、実際に器質的なものであるとすれば、精神科医ではなく神経科医が治療をしたほうがよいのではないでしょうか…?もし、より心理社会的な疾患なのであれば、投薬する精神科医よりむしろソーシャルワーカーや心理士が治療をしたほうがいいのではないでしょうか?

私は、経験ある神経心理学の専門として、精神疾患の生物学的側面と心理社会的側面のどちらも理解しているつもりです。

みなさんのご意見をお聞かせください。

 

名無しの神経心理学者:

本質的に精神/心の疾患だと言い切れない限りは、患者の生活の質を保つために、一般的には薬物療法が必要だ。統合失調症が根本的に心理的な病で、治療することができるという人たち(大概は精神分析医)は信用できないな。

 

フィラデルフィアの医師:

両極端な考えだね?

よく、遺伝か環境かの論争が繰り広げられるが、両方のコンビネーションのようなものだ。どっちが正しいかの議論をし始めると話が進まなくなるだけだ。人それぞれ意見があるからね。

統合失調症とそれと関連のある精神疾患は連続体の中で存在する。多くの重篤な精神疾患において、薬物療法と心理療法の両方を行うことがより効果的となるだろう。

 

名無しの神経心理学者:

私はただ経験に基づいて意見を言っているだけだよ。心理療法は効果があるが、基本的には、病気が存在している中で患者の生活を管理するために、行動面に対するものがベースとなっている(服薬コンプライアンスなど)。

遺伝か環境か論争について取り上げられていたが、統合失調症は、他の疾患よりも一貫して、遺伝の可能性が高いということが分かっている。

 

精神科の若手医師:

私はこれまで統合失調症の患者さんを診てきました。まだ、エキスパートと呼べるほどではありませんが。

統合失調症は神経系の病気と理解して患者さんと接してきました。統合失調症はかなり、脳/生物的な要因がある疾患です。心理療法は、通常は、社会的スキル、薬物治療の管理など、色々と調整することを目的とした治療です。薬物治療は、症状を最小限に抑える手助けをする手段です。これが、統合失調症の患者さんと接してきた中で私が得た知識になります。

 

トピ主の神経心理学者>名無しの神経心理学者

では、もし精神疾患が神経学的であるなら、神経科医が治療をするべきではないでしょうか。なぜ精神科医が、本質的に神経科的な疾患を治療しているのか、そして、生物医学的なアプローチを心理社会的な疾患にしているのか、と思ってしまいます。

 

キティー好きな医師>精神科の若手医師

私もあなたと同じように統合失調症患者を診ていて、同意見です。普通、統合失調症患者は、薬物療法を受けていない限りセラピー(心理的教育、服薬方法を守るように促す、社会的なスキルの向上)の効果は得られません。

 

名無しの神経心理学者>トピ主の神経心理学者

神経系疾患であったとしても、精神的な症状が存在していることがある。この場合、薬物療法の対象となる。

 

年配の医学生:

統合失調症は、脳構造と機能、神経精神的なパフォーマンス、思考、感情、行動、社会的機能の変化から成っています。薬物療法、セラピー、心理社会的介入、環境の変化(入院など)は、症状を管理し、さらに先の段階へと進めるために役立ちます。そして、全体的に見て、薬がおそらく最も効果的な介入となります。

ドーパミンや脳画像に注目する医師だからといって、この疾患が本質的に“神経学的”だと断言するわけではないし、妄想的思考に注目する心理士だからといって、本質的に“心理学的”疾患だと断言するわけではありません。色んな医療関係者が異なった分野に立ち入ってみることは、これまでと異なったアプローチを見つけることにもつながります。統合失調症を違った視点から見ていくことも必要です。

 

名無しの医師1:

ここで考えなければいけないのは、どのような症状が統合失調症患者さんに悪影響を及ぼすか、ということじゃないでしょうか。薬物療法は陽性症状に対して効果がありますが、ある研究によると、陰性症状は患者さんが社会で交流する能力に対して悪い影響を与えるということが分かっています。心理療法は、こういった陰性症状に対処するのに役立ちます。

私も、この病気が神経系ベースのものだという意見に同感です。薬物療法は効果的です。プラスで心理療法を行って異なる症状に対応する、というのがベストだと思います。

 

トピ主の神経心理学者>名無しの神経心理学者

脳と心は一つなので、精神科と神経科を区別するのは間違っている、ってことになると思うのですが。

 

名無しの神経心理学者>トピ主の神経心理学者

それは興味深いね。私の同僚の精神科医と神経科医にも伝えておくよ。

 

トピ主の神経心理学者>名無しの神経心理学者

研究を重ねた結果、どうもそのようだということがわかりました。

 

名無しの心理士:

双子のモデルの浸透率は100%じゃないので、心理的または環境的なコンビネーションがあるように思えるね。

それと、異なった文化では、妄想と幻覚の意味に違いがあることがわかる。

ある研究で、CBT(認知行動療法)が統合失調症の症状のある段階に対して効果があるということが証明されている。新しいグループでの研究が約1年前に発表されていたよ。そこで、一度、統合失調症患者にCBTを試してみたんだが効果がなかった。というのも、私はCBTのスキルを持っていないからね。

神経学VS精神医学/心理学の論争は、何よりも歴史に基づいているように思うね。精神医学と神経学は同じ学会(ABPN)を共有しているんだ。皮肉にも、これはAmerican board of professional neuropsychology(アメリカ脳神経外科学会)と同じイニシャルだったんだけど、混乱を避けるため現在は変えられている。

覚えていてほしいんだが、フロイトが精神医学の方に移る前、彼の貢献は神経学にとって素晴らしいものだった。ちなみに、統合失調症は、当初、初期の進行性認知症と考えられていたんだ。

心理学者と精神科医は、医療と環境両方の行動的アウトカムを扱っている。ダウン症は、原因は純粋に神経学的/遺伝的だが、この障害の行動的アウトカムには行動療法が必要となる。

 

名無しの神経心理学者:

心理学的と環境的なコンビネーションというのは確かにあるね。この病因は少数にしかシェアされてないだけだ。

私も、CBTは、薬物治療を合わせて行うことで、統合失調症の症状をコントロールするのに有効だと考えているよ。マイルドなケースを除いて、心理療法だけで治療ができたというデータを今まで見たことがないね。

“脳と心は一体”というのは正直ナンセンスだね。哲学的/歴史的な内容として論議するには良いと思うけど、医療現場で役に立つものではない。精神科医がうまくまとめたって感じだね。

 

キティー好きな医師>名無しの神経心理学者:

名無しの神経心理学者さん、

統合失調症の患者さんたちの神経心理学的な症状の違いについて、あなたの経験から話を聞かせてくれませんか?というのは、統合失調症患者さんたちの機能的障害ってのは患者間で異なっていますか?神経心理学的な機能障害というのは、基本的にはどの患者さんも同じようなものなのでしょうか?

統合失調症の患者さんを神経心理の専門医が診るというのは一般的なことなんでしょうか?神経心理学的な判断が必要な併発状態の患者さんというのであれば理解できるのですが。

 

名無しの神経心理学者>キティー好きな医師

それは、紹介元がどこかにもよるよ。でも、精神病患者はたくさん診ているよ。統合失調症患者の欠点はかなり異質のものだから、多くの患者に合う良い“プロファイル”があるとは言えないな。メタ分析では、ほとんどのドメインに渡って、きわめてグローバルなグループの違いがあることがわかるだろう。しかし彼らの注意、組織、重要な機能においては、より一貫性のある欠点がみつかる。

上記以外には、いくつかの抗精神病薬の副作用(悪性症候群、抗コリン作用薬の影響など)に注意しなければならないということだね。

 

トピ主の神経心理学者>名無しの神経心理学者

神経心理学に見られるように、脳や神経系の枠を超えて展開された生物学的専門の心理学者のような人たちが、なぜ存在しているのでしょうか。すべての異なる臓器系と全身も含めて診察し、精神的状態に影響を与え得るさまざまな病状を持った患者さんを理解する“医療心理学”のようなものなのでしょうか。

精神的/感情的症状を訴えている患者さんに対し、身体的な評価を行うことができるようにする、そして、本当に精神的な病気なのか、もしくは精神的症状が存在している他の病気なのかを判断することができるように、全身を診ていくというのが目的なのでしょうか。

 

名無しの神経心理学者>トピ主の神経心理学者

私たちは、ちゃんと医療と健康の側面から患者の精神的機能について考慮しながら診察をしているよ。既に自分たちがやっていることを他の専門家にやってもらう必要があるのかな?

 

名無しの心理士>トピ主の神経心理学者

医療心理学と健康心理学のことを意味してますか?

 

トピ主の神経心理学者>名無しの神経心理学者

たとえば、もしある患者さんにうつ病の疑いがあったとしても、あなたがすぐに身体的検査を行ったり、必要な臨床検査をオーダーしたりすることはできませんよね。甲状腺機能低下を例にあげると、内分泌医に情報を問い合わせなければなりませんよね。

 

トピ主の神経心理学者>名無しの心理士

医療心理学の専門というのが実際にあるんですか?APAのウェブサイトで専門のリストのところに載っていませんでした…健康心理学と医療心理学の違いって何でしょう?

 

名無しの神経心理学者>トピ主の神経心理学者

一体誰がそんなこと気にするんだい?私は、紹介されてきた患者を受け入れるために、初期段階で行う必要のある臨床検査をオーダーすることができる。私がその患者を診察する前に、既にこれらの検査は行われている。もしそうでなかった場合には、かかりつけ医に連絡を取る。多くの心理学者は臨床検査をオーダーする能力は必要ない。なぜなら、ほとんどが何をみなければいけないのかを分かっていないからだ。もし、臨床検査を理解する訓練をしていればもちろんわかるが、心理士の多くは訓練されていない。

 

(パート2につづく)

 

 

 

 

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