救命救急科のスタッフについて

医学部生:

※救命救急を一専門分野として見た時に、その中で内科医を選ぶか外科医(救急)を選ぶかでは何か違いがあるのかな?フェローシップは両者とも違いはそんなにないだろうけど、実際働き始めてからや開業した場合はどうなんだろう?

 

※救命救急:疾患・外傷・中毒等に対して緊急な延命蘇生医療の必要がある者に行われる医療対応。

 

 

アメリカ人医師:

救命救急科も最近ではシフト制の勤務になってきている。だいたいは昼と夜の2交代制だ。仕事はキツイがその分給料もいい。夜勤はあるが、シフトがかぶらなければ、同僚と休みを合わせることもできる。だから正直べつに、内科医も外科医(救急)もそんなに違いはないと思うけど。まあでも、外科医(救急)の方が急患の呼び出しは多いだろうけど。内科医は病棟で定時制勤務がほとんどだし、救命救急科の医者もだいだいはそうだ。

 

もし外科(救急)専門になるなら、シフト制でICU勤務になる可能性が高いだろうな。シフト制で働く内科医や呼吸器科医もいるけど、多くは従来の勤務時間で働いている。クリニックを開業している場合も多いしね。

 

僕が勤めている病院の救命救急科は内科も神経科も外科も外傷もみんな一つの病棟にあって、医師は科に関係なくほぼすべての患者を診ていて、毎日1人当直がいる。入院患者のラウンドはみんなで手分けして行う。日中呼び出しがかかってなければ、病棟のラウンドや患者の処置、外来患者の対応をする。

 

夜はICUにはナースプラクティショナーがいるけど、当直で急患があった場合は、その対応にあたる。けど、ナースプラクティショナーがたいていのことは処置してくれるんだ。内科のレジデントよりよっぽど優秀だからね。週6日勤務のうちの1日が当直で、週末の当直は月1で回ってくる。

 

 

フェロー:

救命救急のナースプラクティショナーたちの方がほとんどの内科レジデントよりも優秀なんて嘆かわしいことよね。レジデンシーで勉強することなんて結局現場ではほとんど役に立たないって証明しているようなものだもの。

 

 

名無しの投稿者:

優秀さというよりは経験の問題さ。ナースプラクティショナーたちは実務経験もあるし、医者たちの指示を忠実に遂行するようにトレーニングもされているから。

 

 

砂漠の外科医:

確かに、内科のレジデントに急患を処置しろっていうのは少し酷じゃないか?レジデントの研修内容は膨大だけど、さすがに生死をさまよっているような瀕死の患者や急患の処置までは習っていないよ。だから、そんなことで彼らをジャッジするのは、魚に木登りさせるようなもんだよ。一般的な糖尿病や高血圧さえも処置できないようなら、それはもちろんレジデントとして嘆かわしいことだけどね。

 

 

名無しの投稿者:

いや、誤解しないでほしいんだけど、ナースプラクティショナーが診断や治療の見通しを立てるのに、レジデントより優れているって言っているわけじゃない。ましてや急患の処置だって彼らには務まらないよ。ただよっぽどのことがなければ、夜中にわざわざ当直の医師を呼び出さなくてもいいくらいには働けるって言っているのさ。

 

 

フェロー:

レジデントの研修では瀕死患者は処置しないなんて、そんなことないと思うよ。ほとんどのプログラムで毎年3か月間は、救命医療の研修に割かれるし、その後さらに3,4か月は救命患者の処置をする可能性のある科で研修を受ける。とはいえ、本当に瀕死の患者はすぐにICUに転送されるから、そういう患者を実際に処置する機会や期間はかなり限られてはくるけど、ゼロではないのは確かだ。3年間のレジデンシープログラムのうち、少なくとも9-10か月は救命医療について研修を受けるよ。だからナースプラクティショナーの方がレジデントより優秀なんて驚きだよ。

 

 

名無しの医者:

確かに、レジデントも2,3年目からは、ナースプラクティショナーに劣らないくらい実力をつけるやつもいるよ。

 

砂漠の外科医:

専門分野によって、レジデントレベルでもかなり深い所まで、救命救急について

勉強する分野もある。例えば、外科(救急)がそうだ。救急センターに来る患者のほとんどが救命措置を必要とするまでの患者ではないが、毎日少なくとも2,3人は急患が搬送されてくる。だから外科のレジデントは少なくとも毎日それらの患者の措置にあたることになる。うちの病院のプログラムでは、レジデント3年目はもう重症患者の措置を集中的に担当させている。

 

麻酔科もそうだ。麻酔科の患者もほとんどが重症ではないが、生理学はかなり深く学んでいて、オペ中の気道確保や、バスキュラーアクセス、鎮静剤や心臓作用薬の投与の仕方などはきちんとできるようにレジデントの段階から訓練されている。

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